オゾン発生器のメンテナンスや寿命について教えて下さい

オゾン発生器のメンテナンス方法や寿命はメーカー・製品ごとに異なります。
ここでは特定の製品に関する情報ではなく、「オゾン発生器」という機器の一般的なメンテナンス方法と製品寿命について説明したいと思います。

【メンテナンスについて】
メーカーが「メンテナンスフリー」としているケースでは、メンテナンスが不要なこともありますが、多くの場合で定期的なメンテナンスが必要になるとお考え下さい。(業務用・家庭用ともに)
ただ、オゾン発生器のメンテナンスといえば、基本的にどの製品でもオゾン発生体と呼ばれる放電管(または放電板)の拭き取りがメインメンテナンスとなります。
放電管のメンテナンスに工具が一切必要ない製品もあれば、プラスドライバーを使用して複数本のネジを外さなければならない製品もあります。
そのため、製品購入時には「定期的なメンテナンスが必要かどうか」「メンテナンス時の作業に工具は必要かどうか」の2点は最低限確認したほうがいいでしょう。

【製品寿命について】
オゾン発生器以外の一般的な電化製品にも製品需要があるように、いうまでもなくオゾン発生器にも製品寿命があります。
ところで、オゾン発生器における「製品寿命」は何をもって判断するのかご存知でしょうか。
それは「放電管のオゾン発生効率がどれだけ低下したか」で判断します。
簡単にいうと、購入当初100mg/hrのオゾンを発生したけれど、数年が経過して(致命的な故障があるわけではないが)オゾンを50mg/hrしか発生していない(新品時のオゾン発生量から50%低下)場合などが考えられます。
しかしながら、オゾン発生器メーカー各社を確認しますと、この製品寿命の設定が曖昧で一般の消費者には少し分かりづらいかもしれません。
業界で信頼が高い某メーカーのある製品では、「製品寿命は約2年間または累計通電時間2,000時間です。製品寿命の考え方としてはオゾン発生効率が(購入当初から)70%まで低下したレベルを製品寿命と設定しています」とのことです。
製品寿命の定義が曖昧なオゾン発生器業界のなかで、これはとても消費者に寄り添った良心的な製品寿命の考え方だと思います。

製品寿命について、多くのメーカーが「使用頻度や環境によるので一概にお答えできません」などと回答します。
その回答自体は理解できます。しかしながら、問い合わせがあった消費者に対して、「よろしければ、どのような環境下で、どの程度の稼働時間で製品をお使いなのかお聞かせ下さい」くらいは逆にヒアリングしてもいいと思いますが、そこまで親切なメーカーは非常に少なく「数える程度」です。

製品寿命が長いに越したことはありませんが、そもそも、製品寿命の定義をしっかりと明確化しているような信頼できるメーカーから購入されることをおすすめします。

オゾン発生器には業務用と家庭用の製品があるが違いはなんですか?

業務用と家庭用オゾン発生器の決定的な違いは「オゾン発生量」です。

業務用と家庭用オゾン発生器で一体どのくらいオゾン発生量が違うのか、というと…

より分かりやすくご理解いただくために、「空気清浄機の脱臭機能」も加えてご説明しましょう。

種別 オゾン発生量
空気清浄機の脱臭機能 0.05〜0.3
家庭用オゾン発生器 1.0〜10.0
業務用オゾン発生器 300〜9,000

オゾン発生量の単位は、1時間にどれほどのオゾンを発生するかという「mg/hr」で表されます。

そして、オゾン発生量がこれだけ違うと、使い方も異なります。

種別 利用環境
空気清浄機の脱臭機能 有人
家庭用オゾン発生器 有人
業務用オゾン発生器 無人

つまり、空気清浄機の脱臭機能と家庭用オゾン発生器は人やペットがいる環境下で常時お使いいただけますが、オゾン発生量が多量の業務用オゾン発生器は人やペットがいない環境下で作業する必要があるということです。

あとは、価格も大きく異なります。
脱臭機能が搭載された家庭用の空気清浄機及び家庭用オゾン発生器は、10,000〜50,000円程度ですが、業務用オゾン発生器は50,000〜700,000円程度します。その販売価格の違いは、品質はもとより、オゾン発生量・風量・適用範囲・付加機能・耐用年数(特に放電管の品質)等、さまざまな要素(コスト)によって決定されます。

加湿器や空気清浄機の加湿機能がカビをまき散らすって本当?

本当です。

とはいえ、あくまで「そういう可能性がある」ということです。

冬場は空気が乾燥するので、風邪予防のために加湿器を使う機会が増えますよね。しかし、かつて普及していた超音波を利用して小さな水滴を放出するタイプの加湿器は、清潔に保っていないと逆に水滴中の細菌やカビまで空気中に放出することになります。細菌やカビの種類・数、利用する人の健康状態にもよりますが、この細菌やカビを吸い込むことで重大な病気を引き起こす可能性も報告されています。

最近の加湿器には、加熱した蒸気を供給するタイプや、湿った空気を供給するタイプがありますので、こちらを利用すれば安心です。

また、ひと昔前の空気清浄機に搭載されている加湿機能はおまけ程度のもので、その質は高いとはいえないものが多くありました。
しかし、現在ではほぼ加湿器と変わらないような本格的な加湿機能を搭載している空気清浄機も多いため、よほどのことがない限り、「加湿器や空気清浄機の加湿機能がカビをまき散らすのでは」と不安に思う必要はないでしょう。

オゾン水を飲んだらピロリ菌が死ぬと聞きましたが本当ですか?

令和元年現在、不明です。
ピロリ菌は、胃の粘膜に生息しているらせん形をした細菌です。
オゾン水の除菌効果が高いという理由から、このような話がまことしやかに囁かれるようになったのかもしれません。
これは10年以上前から聞く話ですが、少なくとも私たちが信頼するに値する情報(論文や実験等)を確認できていません。

この件について私たちが思うことは、濃度と量によるだろうという点です。

オゾン水のオゾン濃度はわずか1ppmでも高い除菌効果があり、それ以上の濃度は一般的には「高濃度」と表現して差し支えないと思います。
またオゾン水のオゾン濃度は、約21分毎に半減します。(これを半減期といいます)

加えて、オゾン水に溶存するオゾンは不安定なため、菌やウイルスがあればすぐにそれらの菌やウイルスと分解し、ただの水になることから、口からオゾン水を摂取して、それがどの程度の濃度を保ち、どの程度の量が胃に到達するのか、ということを考えると、かなり高濃度のオゾン水を多量に飲まなければピロリ菌に対して効果がある濃度を保持しながら胃まで到達することはないでしょう。
同時に、高濃度のオゾン水を多量に摂取すれば、何かしらの健康被害がある可能性も払拭できず、医師ではない一般の方の判断によって、そのような行為はおすすめできるものではありません。

たとえば、1〜2ppmのオゾン水を100cc程度口内に含み、口臭対策という意味で口内環境を改善したいということであれば問題ありませんし、そのような事例はすでにたくさんあります。(オゾン水は歯科医院でも利用されています)

オゾンはカビ菌に効果がありますか?

オゾンはカビ菌に効果てきめんです。
ここでは、カビ菌についてちょっと詳しく回答します。

カビの正体

私たちは「カビ」というと、たとえばお風呂場やキッチンに生えている黒いカビを思い浮かべます。あるいはワインなどお酒が好きな人はブルーチーズの青いカビを想像するかもしれません。これらを顕微鏡で見てみると、糸状のものがたくさん絡み合っているのが見えます。そのため、これらの菌を「糸状菌(しじょうきん)」と呼んでいます。日常生活で「カビ」と呼ばれるほとんどがこの糸状菌です。
これらのカビは、生物学の分類では「菌類」のグループに入ります。この菌類のグループにはパンやビールを作るために欠かせない酵母や、カビよりもずっと大きいキノコも含まれます。酵母とカビは形は違えどかなり似ており、専門的には糸状菌と酵母の仲間をまとめて「真菌(しんきん)」といいます。
オゾンはこの真菌に効果がてきめんなのです。

「菌」の正体は「細菌」

「菌」という字は、私たちの腸内にいる大腸菌やヨーグルトに入っている乳酸菌などにも使われています。
これらは専門的には「細菌(バクテリア)」といい、カビよりずっと小さく、また外観や内部の構造もカビとは大きく異なります。ですから単に「菌」というと「菌類」と「細菌」を混同してしまう可能性があります。通常、「菌」という場合には、「細菌」を指しています。
細菌やカビなどをまとめて微生物という言葉もよく耳にします。文字通り、微生物は「小さな生き物」という意味で、場合によってはウイルスを含めたり、ゾウリムシなどを含めるときもあります。

オゾンは「菌類」と「細菌」に効果がある

前項で説明したように厳密に言うと、「菌類」と「細菌」は別物ですが、オゾンはこれら両方(ほぼすべて)に効果があることが分かっています。
オゾンの効果について詳しくは「オゾンの効果」をご覧いただきたいと思いますが、カビがなぜ発生するのか、どうやって死滅するのかという点についてさらに詳しく説明していきます。

菌やカビは「汚い場所」「水気の多い場所」「日の当たらない場所」を好んで棲んでいます。
カビや菌は素早く動けないうえ、「栄養」や「水」を求めて遠くまで移動することができません。清潔で乾燥している環境では栄養や水を十分に得ることができず、生きていくことができないのです。言い換えると、菌やカビは生きていくのに栄養と水(高い湿度)が必要なのです。

菌やカビが増えるのは細胞が分裂を繰り返すからです。
一度好ましい環境に出会ったカビや菌は「今だ!このときを待っていた!」と言わんばかりにすぐに増殖を始めます。

では、それらの菌やカビがどうやって死滅するのか。

カビや菌の死滅は、人など高等生物の死とは異なり、「細胞死」と呼ばれます。細胞死とは細胞が永久に増えることがなくなった状態を指します。細胞は高温や低温、乾燥や殺菌剤、あるいはオゾンなどの極端に高いストレス環境にさらされると細胞死へを導かれるのです。

細胞死は、一部の酵素の機能が極端に低下したり、細胞内の代謝バランスが崩れたり、細胞の構造が壊されたりすると起こるのですが、特にオゾンがこれをよく破壊することが分かっています。細胞が極端なオゾン濃度環境下にさらされると、多くの酵素が機能を失います。高圧などの物理的な力は細胞構造を破壊します。これらが結果として細胞死を引き起こすのです。また、酵素はDNAの遺伝情報をもとに合成されます。したがって、DNAの遺伝情報が書き換えられてしまうと、正しい酵素が合成されず細胞死へと向かうわけです。このようなケースは紫外線や放射線、活性酸素などの働きによって起こり、DNAが傷つけられることも細胞死を引き起こす一因となります。

最後になりますが、清掃の専門業者などが何故オゾンを採用するのかというと、カビや菌にはさまざまな種類がありますが、もっとも手軽に・そして広範囲・強力にその効果を示すからです。もちろん、カビやその他菌類と分解作用を起こしたあとはオゾンは酸素に戻って完全無害化され、残留性がないこともオゾンのメリットして知られています。

オゾン発生器を使ってゴキブリやダニ・ネズミなどを駆除できますか?

殺すことはできませんが、追い払うことは可能です。

「駆除」という言葉の本来の意味は、「害になるものを追い払い、また殺して取り除くこと」であることを前提にご説明します。

もしこれを読まれているあなたが「オゾンで害虫を殺せるかもしれない」と考えているのであれば、それは難しいです。もちろん、人体や動物に健康被害を与えるレベルのオゾン濃度を長時間継続して保持して駆除作業を行えばそれは可能かもしれませんが、そのようなことは普通はできませんし、やりませんので実質的に害虫を殺すという意味での「駆除」は難しいということになります。

ただし、オゾンには人体や動物に健康被害を与えないレベルの低濃度であっても忌避効果があります。

特に飲食店にとってお客様の目に触れること自体が店舗経営の致命的な問題になりかねないゴキブリなどはめっきり見かけることがなくなります。そのため、多くの飲食店でオゾン発生器が忌避効果のために利用されています。
しかし、その「忌避効果」ですが、その仕組は一体どのようなものなのか気になると思います。もう少し詳しく解説したいと思います。

飲食店にとって、絶対に避けて通れない問題が「ゴキブリ問題」です。
このゴキブリですが、主な対策は3つあるとよくいわれています。

  • ゴキブリの侵入経路をシャットアウト
  • 現在居るゴキブリの個体を駆除
  • ゴキブリが近づかないようにする

こうして3つの対策を並べるのは簡単ですが、現実的に考えた場合、これがなかなか難しい問題であることはご想像いただけるかと思います。
なかでも、飲食店においては最後の「ゴキブリが近づかないようにする」を実践されている店舗経営者様が圧倒的に多いです。金銭的コストや時間を考慮するともっとも賢明な選択肢なのかもしれません。

「ゴキブリが近づかないようにする」それこそが「忌避効果」と呼ばれている対策になります。
たとえば、ゴキブリは日々生きていくうえで、常にフェロモン物質を発生させています。そのフェロモン物質によってゴキブリ同士のコミュニケーションを図っていると考えられています。フェロモン物質は肉眼では確認できません。ダニやネズミなどの害虫もこれに似た物質を発生させています。

そのフェロモン物質をオゾンで破壊(除菌)することによって、ゴキブリ同士をコミュニケーションを一切断ってしまうのがオゾンによる忌避効果です。これはどういうことかというと、「この場所・道は安全だよ」という情報をゴキブリ同士だけが分かるフェロン物質がそこにあったとします。これを放っておけば、そこは安全だということで次から次へと仲間が集結してきますが、そのフェロモン物質をオゾンで破壊することでそこが安全かどうか分からなくなり、安易に近寄らなくなるという仕組みです。

本当にそんなにうまくいくのかな、と思われる方も少なくないと思いますが、このオゾンを利用した忌避効果は、もうずいぶんと以前から科学的な証明がされており、その効果はてきめんなのでご安心下さい。
ゴキブリ対策は、先述した「ゴキブリの侵入経路をシャットアウト」「現在居るゴキブリの個体を駆除」「ゴキブリが近づかないようにする」この3つになりますが、正直どれも簡単にはいかず面倒です。しかしながら、現実的に考えると、「ゴキブリが近づかないようにする」というオゾンを利用した忌避効果がもっとも浸透している対策です。経済的な損失を被ったり、信頼を失墜させないためにも早い段階で害虫対策をお考えいただければと思います。

オゾン臭とはどのようなニオイですか?

本来、オゾンは無臭です。

しかし、「オゾン臭」と呼ばれるオゾン特有のニオイがあります。

「無臭なのに、オゾン特有のニオイがあるとはどういう意味?」と思われるかもしれませんので、ご説明します。

オゾンとは」にあるとおり、オゾンは不安定な物質で常にそこにある菌やウイルスなどと分解作用が起きています。分解作用が起きたときに発生するのがオゾン特有の「オゾン臭」です。
意図的にそのような環境を作り出した無菌室等でない限り、基本的にはどのような空間であっても菌やウイルスがいます。そのため、オゾンは常に何かと反応し分解作用が起きているため、いつもオゾン特有のオゾン臭を発している、ということになります。

そのオゾン臭がどんなニオイかというと、人によってニオイの感じ方は様々ですが、次のように感じる人が多いようです。

  • プールの消毒臭のようなニオイ
  • 漂白剤のようなニオイ
  • 電球や蛍光灯を割ったとき周辺に一瞬漂うあのニオイ
  • 焦げたバターのようなニオイ

ニオイの感じ方は人それぞれですが、「プールの消毒臭にようなニオイ」「漂白剤にようなニオイ」はかなりの確率でこのように感じる方が多いようです。

オゾンはパソコンやテレビ等の電子機器に影響ありますか?

オゾン発生器を利用したオゾンの消臭除菌作業にかぎっていえば、オゾンはパソコンやテレビ等の電子機器に悪影響は一切ありませんのでご安心下さい。
これまで業務用オゾン発生器を使用したオゾン消臭除菌作業において、パソコンやテレビ等の電子機器に悪影響を及ぼしたという事例は聞いたことがありません。
ただし、一般的に考えられないようなオゾン濃度の環境を長時間継続して維持した場合、悪影響を及ぼす可能性は考えられます。日々、オゾンによる消臭除菌作業が行われていますが、作業時は電子機器や家具等は移動せずに、そのまま作業が行われています。そんな中、室内にある電子機器または観葉植物等に悪影響があった事例はありません。

(注意点)
オゾン作業中、犬や猫、その他小動物、観賞用の熱帯魚などは必ず退避させて下さい。
通常、室内に放出したオゾンが熱帯魚がいる水槽の水中までに到達して溶存することは考えられませんが、念のため、犬や猫、小動物とともに退避して作業を行って下さい。

オゾン発生器は花粉に効果ありますか?

ありません。

物理的に対象を除去する空気清浄機に対し、オゾン発生器は化学的に菌やウイルスを分解除菌します。

オゾンの除菌力は非常に強く、菌やウイルスに対しては効果的ですが、一方、チリやホコリ、PM2.5、花粉などを物理的に除去するわけではありません。
室内空間において、効果が高い花粉対策をお探しであれば、フィルター吸着式の一般的な空気清浄機をご購入下さい。フィルター吸着式であれば、花粉を吸い込み、内部のフィルターに吸着し、一定量の花粉を物理的に除去することが可能です。

空気清浄機を利用する際の注意点としては、メンテナンスが非常に重要である点です。
メンテナンスをおろそかにすることによって、本来、空気を清浄する目的の空気清浄機が室内空間や車内空間に汚れを撒き散らしてしまうケースも少なくありません。
また、吸着式のフィルターは際限なく使用できるわけではありません。
フィルター清掃や定期的に新しいフィルターを購入する等して、フィルターは常に清潔に保ちましょう。
※内部の吸着フィルターが汚れで一杯になると、一度吸着した汚れがそこから剥がれ、室内空間に撒き散らされることもあります。

(参考ページ)
オゾンの効果はこちらで詳しく解説しています。
オゾンの効果