オゾン発生器とは

空気清浄機が主にフィルターを使用し、室内に浮遊するチリやホコリ、あはいはPM2.5などを吸着し、空気を清浄化することはおそらく多くの方がご存知だと思います。

一方、空気清浄機より一般的な認知度が低いオゾン発生器がどういうものなのか、ということをここでは詳しくご説明します。

オゾンとは

オゾン発生器が何かを知るためには、「オゾンとは」を知ることが理解への近道です。
私たちがよく知る酸素の原子記号は「O2」です。
Oは酸素原子を表し、その酸素原子2つが結合してO2が形成されています。
酸素であるO2は、酸素原子のOが2つ結合していますが、非常に安定しているのが特徴です。
そこにオゾン発生器によって電気の力などを加え、もう1つOを結合させることによって人工的にO3を作り出すことができます。この酸素原子Oが3つ結合し、それがオゾン(O3)と呼ばれているわけです。
安定してるO2と比較して、こちらのオゾンは非常に不安定なのが特徴です。
「不安定」という言葉のイメージから、それをあまり良くないものであると勘違いしそうになりますが、実はこの不安定さこそ、オゾンが除菌に活用される大きな理由です。
この場合の「不安定」が何を意味するのかというと、結合した3つのOの内、1つのOが常に2つのOから離れようとし、2つのO(O2)と1つのO(酸素原子)に分かれます。そのときの「O」が菌やウイルスにアタックして分解作用が起こり、酸素原子であるOは菌やウイルスとともに消滅します。これを「酸化」と呼びます。
この「酸化力」が強ければ強いほど「除菌力」が高いことを意味するわけですが、オゾンの除菌力はフッ素に次ぐもので、塩素と比較すると約6倍の強さがあります。

そこにあった3つのOが結合したオゾンは、内1つが菌やウイルスとともに消滅するわけですから、残るのは2つのO、つまり「酸素」ということになります。
多くの除菌剤や殺菌剤は薬品が使用されているため、「残留性」がありますが、オゾンの場合、菌やウイルスをやっつけたらそこに残るのは人体やペットにとって無害な酸素だけです。「オゾン除菌は除菌後、酸素に戻って完全無害化するから安全性が高い」といわれる理由はそこにあります。

普及が進むオゾン発生器

オゾン発生器は「オゾン脱臭機」や単に「脱臭機」あるいは「オゾン消臭器」などと呼ばれることがありますが、オゾンを発生させ、オゾンによって化学的除菌することがメイン機能の機器は一般的に「オゾン発生器」という言葉が使われています。
2010年あたりから2017年まで、オゾン発生器の総出荷量は緩やかな増加傾向を続けていました。しかし、昨年あたりから今日にかけて総出荷量は急激に伸びています。
2018年から2019年の今日までオゾン発生器の総出荷量が急激に伸びている理由、それは2020年の東京オリンピックです。

なぜ2020年に東京オリンピックが開催されることが関係してくるのかというと、衛生ニーズが高まるからにほかなりません。
そして、衛生ニーズが高まることで空気清浄機などの出荷量も増加しているわけですが、増加率でいえば圧倒的にオゾン発生器に軍配が上がります。(もちろん、総出荷量は圧倒的に空気清浄機の方が多いです)

その理由は主に3つ考えられます。

  • 高い安全性
  • たしかな効果
  • オゾン発生器の品質がひと昔前と比較して格段に向上している

(高い安全性について)
前項「オゾンとは」でご説明したとおり、オゾンは酸化(分解)後、酸素に戻り完全無害化します。残留性がなく安全性が高いことから厚生労働省が定める食品添加物にも認められています。

(たしかな効果について)
オゾンによる除菌効果についてですが、オゾンの除菌力はフッ素に次ぐもので、塩素の6倍程度の強さを有します。オゾン発生器などの導入を検討している人は専門業者の方であれば、一般の個人であれ、「菌やウイルスの数を大幅に減らしたい」「悪臭を消臭したい」と考えています。これ、実は同じことを意味しています。そもそも、悪臭の原因は菌やウイルスの増殖によるものですから、菌やウイルスの増殖活動を止めるか、完全に消滅(滅菌)させてしまえば、悪臭は消えます。逆をいえば、悪臭の原因である菌やウイルスを除菌(または殺菌)しない限り、悪臭はなくなりません。オゾンは確実に菌やウイルスを分解するため、目には見えませんが、人間の嗅覚で、あるいは臭気測定器等の機器を利用して、その高い効果を確認することができます。

(オゾン発生器の品質について)
2019年現在、オゾン発生器の品質は、業務用・家庭用問わず劇的に向上しています。
理由は、オゾン発生器を利用する人たちが増えたことにあります。
どのような商品も量産が可能になれば製造コストが下がるため、購入しやすい販売価格で市場に流通させることができます。そして、そこで起こるのがメーカー各社の競争です。正しい競争は市場に活気を与え、「より良いものをより安く」という流れを生み出します。
それが今日でもフィードバックされ、5年前、10年前と比較して業務用・家庭用のオゾン発生器の品質は劇的に向上する結果となりました。

機器としてのオゾン発生器

機器としてのオゾン発生器が何かというと、「気体のオゾンを放出する機器」です。
もう少し詳しく書くと、「酸素を原料として、電気の力を加え、人工的にオゾンを生成し、そのオゾンを室内空間等に放出し、消臭除菌するための機器」といったところでしょうか。
フルオーダーで受注生産するような超大型のオゾン発生装置(大型のものは装置と呼ばれることが多い)を除けば、業務用オゾン発生器が5〜100万円程度であり、家庭用オゾン発生器が数千円〜5万円程度で市場で流通しています。
気体のオゾンを気体のまま室内空間に放出するだけではなく、業務用オゾン発生器のなかには気体のオゾンを付属のチューブとエアレーションストーンを使う等して、水中に溶存させ、オゾン水の生成が可能な製品もあります。